Category : スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category : スポンサー広告
--------(--) | - | -
Category : 山の手・下町

下町の特徴:塀、道路

・塀が少ない


植木鉢で道路を占有しているのは、塀がないからかもしれない。

改めて、路地の写真
路地
路地(08.11.09)

塀があれば、道路から家までの間でわずかでもひと呼吸置くことになり、外と中の区別が付く。塀がない場合は、家が道路に接していることが多いため、道から直接玄関を開けることができる。しかも、段差すらないことも多い。
つまり、塀がある場合に比べて、中と外が近いことになる。

家の前に植木鉢を置くのは、自分の領域に道まで取り込んでいるようなもので、それによって無意識に緩衝地帯を作っているのかもしれない。

それなら塀を作れば良さそうなものだが、そうしないのは土地が狭いからだろう。ただでさえ狭い家が、さらに狭くなる。だから、敷地のぎりぎりいっぱいまで家を造り、さらに前の道を庭にしてしまう。「効率よい土地利用(註)」とも言える。


・道路の形状


イメージとしては、先述の木賃ベルト地帯によくある、「細くてくねくねした道」ということになる。しかし、実際にはきれいに整備されている範囲も広い。墨田区の北部と南部などは、その違いが分かりやすいだろう。

墨田区の北部:イメージ通りのくねくね
墨田区北部
※道がないのではなく、細く細かいので、もう少し拡大しないと表示されない
(クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます)

墨田区の南部:すっきりと整備された道路
墨田区南部
※北部と同じ縮尺
(クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます)

江戸時代に町人地が多かった日本橋・神田周辺や、新規に整備された本所から深川にかけてなどは、当初から碁盤目状に街路が整備された。さらに、その範囲では「下町の特徴:路地、町工場」の註で挙げた市区改正も行われている。
要するに、「江戸時代からの市街地は、たいがいきれい」と言える。
そのため、時代によっては、「道が整備されていない=郊外」であった。
ちなみに、墨田区の南北でこれほどまでに違うのは、関東大震災復興計画の市区改正が行われたか否か。

この郊外が、震災以降、特に高度経済成長期のスプロール現象(註)によって住宅街になり、下町の風情を持つようになったと思われる。
(了)



効率よい土地利用
だからといって、公共の道路を私用していいというわけではない。
だが、土地を共有することで有効に活用しているとも言える。
法的には、当然、よろしくないのだろう。
戻る



スプロール現象
市街地が、無秩序・無計画に広がっていくこと。
道路は整備されずに細くてくねくね曲がり、それに囲まれた敷地も不整形で、それがさらに分割され、そのためにさらに細く曲がりくねった道が生まれ、どんどんごちゃごちゃしていく。結果として、渋滞の多発、緊急車両の行動が制限されることによる災害の深刻化などが起こる。また、たいがいはインフラの整備も不十分なため、生活環境としても好ましくない。

と、一般的には言われるが、個人的には、こういうごちゃごちゃした所も捨てたもんじゃないと思う。人間が人間として肩肘張らずに生きているような感じがするし、お互いの距離が近いので高度に社会的な生活をしていると思う。

要するに、「オレ、こういうの、好き」。

墨田区などは、火災対策として、街角に雨水利用の水槽を用意している。災害時だけではなく、日常も使えるようになっており、植木鉢への水やりなどに自由に使える。
「スプロール化=区画整理対象地域」というのが基本的な都市計画論だが、できちゃった物をこうやって生かしていくのも、またひとつの方法だと思う。
戻る



【参考資料】
●越沢 明 『東京の都市計画』 岩波新書(新赤版 200)、1991



つながるページ
下町の特徴と範囲


下町の特徴と範囲
下町の特徴と範囲
下町の特徴:路地、町工場
下町の特徴:植木鉢、野良猫
●下町の特徴:塀、道路




スポンサーサイト
2009-06-27(土) | Trackback(0) | Comment(1)

TRACKBACK

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする

COMMENT

今度こそ、

分割は終了。

現在進行形は、「山の手と下町」という題目に反して下町ばっかりいじっていますが、ちゃんと山の手にもつながっていくことになってるつもりです。

どうしても身近な方に流れます・・・。
2008-11-30(日) | 野口 賢治: URL [Edit]

この記事にコメント

管理者だけに表示を許可する

目次
カテゴリ

プロフィール

野口 賢治

Author:野口 賢治
齢三十有余。転勤で名古屋にいた一年半を除けば、生まれてこの方、東京暮らし。物心ついてからは、縄文時代には水の底だったあたり。しかも、一人暮らしを始めてからも、好き好んでその辺に。軟弱地盤が好きなんです。


最近の更新
09.10.02 :
東京でオリンピック?」を2分割。
09.09.09 :
09.08.30 :
09.08.22 :
街の奥行き」掲載
09.08.16 :
定休日」掲載

これ以前は更新履歴ページへ。

最新コメント

作業予定
今後、このページでこんなことをしようと思っています。

・ページ全体のシステム改良
・写真の追加
・東京の音やにおいについて
・東京ことばと標準語について
(順不同)

QRコード
こちらから、ケータイでも!
QR
このページ内の検索

表示確認
以下の環境で確認しています。
OS:Windows XP Pro. SP3
 ・Firefox 3.6
 ・Internet Explore 6, 7
 ・Opera 9.6

※JavaScriptがオフの場合は、どのブラウザでもデザインが崩れます。また、Googleマップは開けないようです。

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる!


Powered By FC2 Blog

FC2Ad

Copyright ©2008-2009 東京から見たTokyo. All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。