Category : スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category : スポンサー広告
--------(--) | - | -
Category : 山の手・下町下町

江戸の下町、東京の下町

ひとことで「下町」と言うが、江戸と東京ではずいぶん違う。

下町の特徴と範囲」で挙げた「下町っぽさ」は、現在の東京が持つ「街の内容として」の下町だ。
場所として」、つまり上野だの浅草だのということではない。場所で考えると、イメージとはかなりずれてしまう。

江戸っ子の代名詞のような「芝で生まれて神田で育ち」なんて、今時、「ああ、土地付きビルのオーナーかい? いいねえ」てなことになりがちだ。下町っ子扱いは、あまりされないだろう。

江戸の下町は、現在では大部分が都心になっている。もはや「下町」とは呼びづらい状況だ。

江戸の下町
江戸の下町
江戸の下町(クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます)

東京の都心部
都心部
(クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます)

赤線は武蔵野台地の東端。この右側が下町に当たる。左側は武蔵野台地。
範囲設定基準は東京都「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」(平成19年4月)による。
範囲について詳しくは「都心とセンター・コア・エリア」を参照。

銀座だって、なんとなく、「下町」という感じではない。

それでも、たとえば神田は今でも下町扱いだろう。上野や浅草も、同様。
だが、アメ横や浅草寺のあたりは下町の感じがするが、その周辺はそうでもない。

柴又のような江戸時代から繁盛している地域も、下町のようになっている。
だが、かつては田んぼの中に浮かぶ島のような所だった。だから、現在では都心部になっているかつての下町から、そこまでつながっちゃった間の部分も一緒にするとなると、「下町」とは、どうも、違う。

あるいは、大田区の海岸に近いあたり、たとえば羽田のあたりなどは、街として下町の雰囲気を持っている。
だが、場所としては「城南」と「下町」はあまり相性が良くはない。


江戸から東京になって、変わったのは名前だけではない。都市構造も社会構造も大きく変わった
それが今ひとつ理解されていないのは、江戸と明治・大正とが混同されているからだろう。

明治前半に創業した店ならば「老舗」として扱われる。
震災前の建物なら「歴史ある建物」と言われる。
どちらも間違ってはいない。
だが、それと江戸とは違う。その手の混同はたくさんある。

例えば築地市場などは、昔からあるような感じがするが、実は、正式に業務を開始したのは1935(昭和10)年。江戸時代から関東大震災で壊滅するまでは、魚河岸は日本橋にあった。

だから、「築地市場は70年を越す、伝統ある卸売市場」なのは事実だが、年数の話をすれば、日本橋の300年には到底及ばない。


これらは、要するに、江戸と東京がごちゃ混ぜになっているということだ。
(了)



【参考資料】
●鈴木理生 『江戸の川・東京の川』 井上書院、1989
●東京地図研究社 『地べたで再発見! 『東京』の凸凹地図』 技術評論社、2006
●正井泰夫 『城下町東京 付録・大江戸新地図』 原書房、1987

ホームページ
●国土地理院 地図閲覧サービス ウォッちず
http://watchizu.gsi.go.jp/index.aspx
●東京都 都市整備局 新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/new_ctiy/index.html
●東京都中央卸売市場
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/index.html



つながるページ
都心とセンター・コア・エリア
下町の特徴と範囲
江戸と東京は別の街


江戸と東京は別の街
江戸と東京は別の街
●江戸の下町、東京の下町




スポンサーサイト
2009-06-27(土) | Trackback(0) | Comment(0)

TRACKBACK

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする

COMMENT

この記事にコメント

管理者だけに表示を許可する

目次
カテゴリ

プロフィール

野口 賢治

Author:野口 賢治
齢三十有余。転勤で名古屋にいた一年半を除けば、生まれてこの方、東京暮らし。物心ついてからは、縄文時代には水の底だったあたり。しかも、一人暮らしを始めてからも、好き好んでその辺に。軟弱地盤が好きなんです。


最近の更新
09.10.02 :
東京でオリンピック?」を2分割。
09.09.09 :
09.08.30 :
09.08.22 :
街の奥行き」掲載
09.08.16 :
定休日」掲載

これ以前は更新履歴ページへ。

最新コメント

作業予定
今後、このページでこんなことをしようと思っています。

・ページ全体のシステム改良
・写真の追加
・東京の音やにおいについて
・東京ことばと標準語について
(順不同)

QRコード
こちらから、ケータイでも!
QR
このページ内の検索

表示確認
以下の環境で確認しています。
OS:Windows XP Pro. SP3
 ・Firefox 3.6
 ・Internet Explore 6, 7
 ・Opera 9.6

※JavaScriptがオフの場合は、どのブラウザでもデザインが崩れます。また、Googleマップは開けないようです。

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる!


Powered By FC2 Blog

FC2Ad

Copyright ©2008-2009 東京から見たTokyo. All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。