Category : スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category : スポンサー広告
--------(--) | - | -
Category : 山の手・下町

江戸の山の手・下町

江戸は、ほとんど全体が武家地だったと言ってもいいだろう。

そうした、「街道筋(註)を中心に、武家屋敷の所々に町屋がちょぼちょぼと(註)ある」という都市構造の中で、ひとかたまりに町人地が設定されていたのが下町だ。
範囲は、おおまかに、お城(江戸城)の東・大川(隅田川)の西・神田川の南・江戸湾の北。ここに神田明神下を加えたあたりが該当する。

江戸の下町
江戸の下町(クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます)

案外、狭い。しかも、今の浜町から蛎殻町・茅場町にかけてのあたりや、聖路加病院から築地本願寺・築地市場のあたりも武家地だ。

幕府ができた当時の江戸は、この程度の大きさだった。この範囲に武家地が広がり、一部に町屋があった。
それが、人口の増加と共に、どんどん拡大していった。それと共に町屋も拡大し、当初の江戸と同じくらいの範囲が町人地になり、「下町」と呼ばれるようになる。

新開地の深川や本所にも武家地(註)が広がっていた。しかし、「川向こう」で町人地になったのは、運河沿いと木場の周辺だけだ。
浅草寺の門前なども比較的広い町人地があったようだが、そのあたりは単なる「町屋」で、「下町」とは呼ばれていなかったらしい。

こうした所は、下町から見れば、今で言う衛星都市のような物であったのかもしれない。


下町から見た山の上、「山の手」というのを対比として強く意識するようになったのは明治になってからではないだろうか。

「武士と町人」という見方では、低地にも武家屋敷はたくさんあるので、山の手・下町という分け方はあてはまらない。
江戸時代は、山の上にいるのは「お武家様」で、町人たちは心の中では「けっ、田舎侍め」と思っていても、そんなことはおくびにも出せなかっただろう。それでやっかみ半分に「ノテ」と言ってみたとしても、身分の壁は越えられない。それを「ってやんでぇ」とあきらめるとっかかりのような物、くらいのものとも思える。

それが明治になり、身分制度は形式的にはなくなった。下々の者であっても、カネさえあれば山の上にも住めるようになった。結果的に、下に住んでいるのは、多くが貧しい。
こうして、山の手と下町の住人は、江戸時代の「身分的な違い」から「社会的地位の違い」に変わったのではないだろうか。
それに伴って、「山の手」と「下町」はセットで見られるようになったのかもしれない。当初の東京は江戸よりも狭かったこともあり、「お屋敷=山の手」「庶民=下町」とくくりやすかったとも言える。
(了)



街道筋
東海道沿いに品川宿まで、奥州街道沿いに千住宿まで、中山道沿いに板橋宿まで、甲州街道沿いに内藤新宿までなど。
また、河岸として、大川・神田川・たて川・小名木川・横川(大横川)沿いにも町人地が続いていた。
戻る



ちょぼちょぼと
谷地として、現在の赤坂見附あたりや、麻布あたり、音羽のあたり、根津のあたりなど。門前町として、浅草寺・寛永寺・富岡八幡など。根津や深川などは、色街としても名高い。
戻る



本所にも武家地
たとえば、忠臣蔵の吉良上野介の屋敷があったのは本所。その隣は上杉家の屋敷。
戻る



【参考資料】
●正井泰夫 『城下町東京 付録・大江戸新地図』 原書房、1987
●鈴木理生 『江戸の川・東京の川』 井上書院、1989



つながるページ
山の手と下町


江戸の山の手・下町
●江戸の山の手・下町
江戸の武家地と町人地


山の手と下町
山の手と下町
結局、「山の手」「下町」とは
「山の手」「下町」のイメージ
山の手・下町に東西がからむ理由
●江戸の山の手・下町
山の手・下町と城南・城北
なぜ食い違う?
江戸と東京は別の街
「山の手」「下町」って、どこ?
山の手と下町の違いは「塀」?




スポンサーサイト
2009-06-27(土) | Trackback(0) | Comment(0)

TRACKBACK

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする

COMMENT

この記事にコメント

管理者だけに表示を許可する

目次
カテゴリ

プロフィール

野口 賢治

Author:野口 賢治
齢三十有余。転勤で名古屋にいた一年半を除けば、生まれてこの方、東京暮らし。物心ついてからは、縄文時代には水の底だったあたり。しかも、一人暮らしを始めてからも、好き好んでその辺に。軟弱地盤が好きなんです。


最近の更新
09.10.02 :
東京でオリンピック?」を2分割。
09.09.09 :
09.08.30 :
09.08.22 :
街の奥行き」掲載
09.08.16 :
定休日」掲載

これ以前は更新履歴ページへ。

最新コメント

作業予定
今後、このページでこんなことをしようと思っています。

・ページ全体のシステム改良
・写真の追加
・東京の音やにおいについて
・東京ことばと標準語について
(順不同)

QRコード
こちらから、ケータイでも!
QR
このページ内の検索

表示確認
以下の環境で確認しています。
OS:Windows XP Pro. SP3
 ・Firefox 3.6
 ・Internet Explore 6, 7
 ・Opera 9.6

※JavaScriptがオフの場合は、どのブラウザでもデザインが崩れます。また、Googleマップは開けないようです。

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる!


Powered By FC2 Blog

FC2Ad

Copyright ©2008-2009 東京から見たTokyo. All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。